洋楽

エアロスミス「ウォーク・ディス・ウェイ」

Aerosmith

エアロスミス「ウォーク・ディス・ウェイ」

エアロスミスの「ウォーク・ディス・ウェイ」は、1970年代のハードロックの代表的ナンバーでありながら、1980年代にはヒップホップとの融合によって音楽史に革命を起こした伝説的な楽曲だ。ギターリフとスティーヴン・タイラーのリズミカルなボーカルが印象的なこの曲は、時代を超えて多くのリスナーを魅了し続けている。

曲の概要

オリジナルの「ウォーク・ディス・ウェイ」は、1975年のアルバム『トイズ・イン・ジ・アティック(邦題:闇夜のヘヴィ・ロック)』に収録された。冒頭の印象的なギターリフから始まり、ファンキーかつハードなグルーヴに乗せてスティーヴン・タイラーがユーモラスかつセクシャルなリリックを早口でまくしたてるスタイルは、ロックとファンクの融合ともいえる斬新なアプローチだった。

1986年には、ラップグループのランD.M.C.とエアロスミスがコラボし、同曲を再録音。ロックとヒップホップという異なるジャンルを結びつけたこのバージョンは、音楽シーンに大きな衝撃を与え、ジャンルの垣根を超える先駆けとなった。

作詞・作曲とプロデューサー

「ウォーク・ディス・ウェイ」は、ギタリストのジョー・ペリーとボーカリストのスティーヴン・タイラーによって作詞・作曲された。1975年のオリジナル版のプロデューサーはジャック・ダグラス。彼はエアロスミスの黄金期の多くの作品を手がけた人物であり、バンドの生々しいサウンドと勢いを最大限に引き出している。

ランD.M.C.との1986年版では、プロデュースを担当したのはリック・ルービン。デフ・ジャムの共同設立者として知られる彼は、このコラボにより音楽シーンの枠を大きく広げた。

チャート

オリジナル版は1977年にビルボード・ホット100で最高位10位を記録。アメリカ国内で大きなヒットとなり、バンドにとって初のトップ10入りとなった。一方、1986年のランD.M.C.とのコラボ版はさらに高評価を受け、同チャートで最高4位を獲得。ロックファンとヒップホップファンの両方から支持を集めた。

ミュージック・ビデオ

ランD.M.C.との1986年版では、壁を挟んでロックバンドとラップグループが演奏し合うという象徴的なミュージック・ビデオが制作された。この映像は、まさに“壁をぶち壊す”というメッセージを体現しており、MTVでも大きな話題となった。ロックとヒップホップが初めて真正面から共演した瞬間を切り取った歴史的映像として、現在も多くの音楽ファンに語り継がれている。

「ウォーク・ディス・ウェイ」は単なるロック・ナンバーではなく、異なる音楽文化をつなぐ架け橋となった革新的な楽曲だ。その斬新なスタイルとパワーは、今なお色あせることなく、新たな世代にも響き続けている。

Aerosmith - Walk This Way (Live From The Office Depot Center, Sunrise, FL, April 3, 2004)

1億曲以上をCD音質で。さらに700万曲はCD超えの高音質!

🎧 Amazon Music Unlimited で今すぐ無料体験スタート!


Run-D.M.C.「ウォーク・ディス・ウェイ」

Run-D.M.C.がエアロスミスと共にリリースした「ウォーク・ディス・ウェイ」は、1986年7月に発表された。ヒップホップとロックを融合させたこの画期的なコラボレーションは、エアロスミスの再ブレイクを促し、ラップをメインストリームへと押し上げた。ジャンルの垣根を超えた力強いサウンドと象徴的なミュージック・ビデオは、80年代ポップカルチャーの転換点として語り継がれている。


-洋楽
-,