
ウィルソン・フィリップス「ホールド・オン」
1990年代初頭、アメリカのポップ・シーンに爽やかなハーモニーで登場したのがウィルソン・フィリップス(Wilson Phillips)である。彼女たちのデビュー・シングル「ホールド・オン(Hold On)」は瞬く間に大ヒットを記録し、グループの名前を一躍世界に知らしめた。力強くも前向きなメッセージと美しいコーラスは、リスナーの心をつかみ、90年代ポップスを象徴する楽曲のひとつとなっている。
曲の概要
「ホールド・オン」は1990年にリリースされたセルフタイトル・アルバム『Wilson Phillips』に収録されている。軽快なポップ・ロックのリズムに乗せて、「困難に直面しても信じ続ければ未来は変えられる」という希望のメッセージを歌い上げた楽曲である。グループの特徴である3声のハーモニーが全面に押し出され、明るさと力強さを兼ね備えた仕上がりになっている。
作詞・作曲とプロデューサー
この曲はメンバーのカーニー・ウィルソン(Carnie Wilson)、ウェンディ・ウィルソン(Wendy Wilson)、チャイナ・フィリップス(Chynna Phillips)が中心となって作詞・作曲を手掛け、ヒットメーカーとして知られるグレン・バラード(Glen Ballard)が共同でソングライティングとプロデュースを担当している。バラードはその後、アラニス・モリセット『Jagged Little Pill』など数々の名作を生み出すが、この「ホールド・オン」も彼のポップセンスが光る初期の代表作といえる。
チャート
「ホールド・オン」は1990年6月にビルボード・ホット100で1位を獲得し、その年の年間チャートでもトップに輝いた。グラミー賞でも「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」にノミネートされるなど、高い評価を得た。全世界でも大きなセールスを記録し、ウィルソン・フィリップスを一躍スターダムに押し上げた。
ミュージック・ビデオ
「ホールド・オン」のミュージック・ビデオは、自然の風景を背景に3人が歌う姿を中心に構成されている。山の斜面や緑豊かな草原で風に吹かれながら歌う映像は、楽曲が持つ「解放感」と「前向きさ」を視覚的に表現している。派手さよりもナチュラルな映像美が際立ち、曲のメッセージをより強く印象づけた。
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