エイス・ワンダー「クロス・マイ・ハート」
1980年代後半、イギリスのポップ・グループ、エイス・ワンダー（Eighth Wonder）はキャッチーなメロディとダンサブルなサウンドで注目を集めた。その代表的なヒット曲のひとつが「クロス・マイ・ハート（Cross My Heart）」である。日本でも人気を博した彼らの音楽は、当時のポップ・シーンを彩る存在となった。
曲の概要
「クロス・マイ・ハート」は1988年にリリースされた楽曲で、アルバム『Fearless』に収録されている。恋愛における純粋な気持ちと誓いを歌ったポップ・ナンバーで、シンセサイザーを主体とした軽快なアレンジとパッツィー・ケンジット（Patsy Kensit）の透き通るようなボーカルが印象的である。シンプルで耳に残るメロディは、当時のヨーロッパのダンス・ポップらしい仕上がりとなっている。
作詞・作曲とプロデューサー
この楽曲はアメリカのソングライター、マイケル・ジェイによって書かれ、プロデュースはPWL系のリミキサー／プロデューサーとして知られるピート・ハモンドが担当した。ハモンドによる洗練されたプロダクションは、ダンサブルでラジオ映えするサウンドを生み出し、エイス・ワンダーのポップな魅力を最大限に引き出している。
チャート
「クロス・マイ・ハート」はイギリスのシングルチャートで最高12位を記録し、またヨーロッパ各国や日本でもヒットした。アメリカのビルボード・ホット100でも56位にランクインし、エイス・ワンダーにとって国際的な知名度を高めるきっかけとなった。特に日本ではCMソングとしても使用され、グループの人気を後押しした。
ミュージック・ビデオ
「クロス・マイ・ハート」のミュージック・ビデオは、バンドの演奏シーンやパッツィー・ケンジットのパフォーマンスを中心に構成されている。ビジュアル的にも80年代後半らしいファッションや演出が盛り込まれており、時代感を色濃く反映している。ポップで明るい映像は楽曲のキャッチーさを引き立て、世界の音楽番組でも繰り返しオンエアされた。
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