
クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア&ピンク「レディ・マーマレイド」
「レディ・マーマレイド」は、2001年に映画『ムーラン・ルージュ』のサウンドトラックのために録音された楽曲で、クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンクという豪華な女性アーティスト4人によるコラボレーションが話題となった。
この楽曲は、1974年にラベル(LaBelle)が発表した同名のヒット曲のカバーで、オリジナルのファンクとディスコの要素を残しつつ、より現代的でパワフルなアレンジが施されている。リリース後、世界的なヒットを記録し、グラミー賞を受賞するなど高い評価を得た。
曲の概要
「レディ・マーマレイド」は、官能的で魅惑的な雰囲気を持つ楽曲で、フランス語のフレーズ「Voulez-vous coucher avec moi, ce soir?(今夜一緒に過ごさない?)」が印象的な歌詞として使われている。
ラベルのオリジナルバージョンは、ファンクやディスコの要素を強調した楽曲だったが、2001年のカバーでは、よりダイナミックでドラマティックな構成になっている。イントロからゴージャスなストリングスが鳴り響き、リズムはより力強いビートへと進化している。
クリスティーナ・アギレラの圧倒的なボーカルが楽曲のクライマックスを彩り、リル・キムのラップが楽曲にエッジを加え、マイアとピンクのボーカルがハーモニーを生み出すことで、4人の個性が見事に融合したアレンジとなっている。
作詞・作曲とプロデューサー
オリジナルの「レディ・マーマレイド」は、ボブ・クリューとケニー・ノーランによって作詞・作曲された。彼らは当時、セクシャルで挑発的なテーマをポップミュージックの中で表現することに長けており、この楽曲もその一例となっている。
2001年のカバーバージョンは、ヒットメーカーとして知られるミッシー・エリオットがプロデュースを手掛けた。彼女はオリジナルの魅力を残しつつ、ヒップホップやR&Bの要素を取り入れ、当時の音楽シーンに適したサウンドへとアップデートした。
また、各アーティストの個性を活かすために、ボーカルアレンジも工夫されており、4人それぞれの持ち味が最大限に発揮される構成になっている。
チャート
「レディ・マーマレイド」は、リリース後すぐに世界中のチャートを席巻した。アメリカのビルボード・ホット100では1位を獲得し、5週連続でトップの座を維持した。これは、映画のサウンドトラックに収録された楽曲としては異例の成功だった。
アメリカだけでなく、イギリス、オーストラリア、カナダなどでも1位を記録し、国際的な大ヒットとなった。さらに、グラミー賞では最優秀ポップ・コラボレーション賞を受賞し、楽曲の評価の高さが証明された。
また、MTVやラジオでのオンエア回数も多く、当時の音楽シーンにおいて圧倒的な存在感を放っていた。
ミュージック・ビデオ
「レディ・マーマレイド」のミュージック・ビデオは、映画『ムーラン・ルージュ』の世界観を忠実に再現した豪華な映像作品となっている。きらびやかなキャバレーを舞台に、4人のアーティストが妖艶な衣装をまとい、ゴージャスなパフォーマンスを披露している。
映像の中では、クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンクがそれぞれ個性的な衣装で登場し、圧倒的なビジュアルとパフォーマンスで観る者を魅了する。特に、クリスティーナ・アギレラのハイトーンボイスとダイナミックな表現力は、多くの視聴者に強いインパクトを与えた。
このビデオは、当時のMTVでヘビーローテーションされ、2001年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでは最優秀ビデオ賞を含む複数の賞を受賞するなど、高い評価を受けた。
「レディ・マーマレイド」は、4人の女性アーティストが持つ個性と才能が見事に融合した一曲であり、20年以上経った今もなお、多くのファンに愛され続けている。
ラベル「レディ・マーマレイド」
ラベルの「レディ・マーマレイド」は、1974年11月にリリースされたファンクとディスコを融合させた名曲だ。印象的なフレーズ「Voulez-vous coucher avec moi, ce soir?」が特徴的で、官能的な歌詞とグルーヴィーなサウンドが話題を呼び、ビルボード・ホット100で1位を獲得した。後に多くのアーティストによってカバーされ、時代を超えて愛され続けている。
オール・セインツ「レディ・マーマレイド」
オール・セインツの「レディ・マーマレイド」は、1998年にリリースされたディスコとファンクの名曲をカバーした楽曲だ。ラベルの同名ヒット曲を現代的なポップ・サウンドにアレンジし、オール・セインツの魅力的なハーモニーが際立っている。リリース当時、大ヒットを記録し、彼女たちの代表作のひとつとなった。