
エド・シーラン「Azizam」
2025年4月4日にリリースされた「Azizam(アジザム)」は、エド・シーランにとって新たな挑戦とも言える作品であり、8枚目のアルバム『Play』からの先行シングルとなっている。西洋のポップと中東の音楽的要素を融合させたこの曲は、シーランの音楽的探求と国際的な視野を色濃く反映している。
曲の概要
「Azizam」は、ペルシャ語で「親愛なる人」を意味する言葉で、明るいダンス・ポップとペルシャ音楽の旋律やリズムが組み合わさった曲だ。ダフやサントゥール、ガタムといった民族楽器の音色が響き、イランやインドのアーティストによるコーラスが異国情緒を添えている。エドは、自身のアイルランド音楽のルーツとペルシャ文化を融合させた「音楽を通じた文化の交差点」としてこの楽曲を捉えている。
作詞・作曲とプロデューサー
作詞・作曲はエド・シーランに加え、イリヤ・サルマンザデー、ジョニー・マクデイド、サヴァン・コテチャが手がけた。プロデュースはシーランとイリヤの共同で行われ、軽快でカラフルなサウンドに仕上がっている。Googooshらによるボーカルや伝統楽器奏者の参加もあり、本物志向のクロスカルチャーな音作りが光る。
チャート
「Azizam」は、リリース直後に全英シングルチャートで初登場3位を記録し、シーランにとって42曲目のトップ10入りとなった。さらにクロアチア、ラトビア、CIS地域などの国際ラジオチャートでも1位を獲得。アメリカでも複数のラジオフォーマットで上位にランクインした。特にイラン系ディアスポラの間で高い人気を集め、ノウルーズ(ペルシャの新年)の時期には祝祭ソングとしても愛されている。
ミュージック・ビデオ
「Azizam」には2つのビデオが用意されている。1つ目は4月4日に公開された「ピンク・ハート・ビデオ」で、ツアー中のアメリカで撮影されたシンプルなプロモ映像。そして4月17日に公開された公式MVでは、監督をサマン・ケシュが務め、エドがペルシャ系の結婚式に参加するというストーリーが展開される。Googooshやオミッド・ジャリリなど著名なペルシャ系スターが出演し、華やかで愉快な雰囲気が曲と見事に融合している。
「Azizam」は、ラブソングであると同時に、異文化を結ぶ橋でもある。音楽と映像の力で、言語や背景を越えて人々をつなぐその魅力は、まさにグローバル時代のポップ・ミュージックの可能性を体現している。
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