
フィフス・ハーモニー feat. Kid Ink「ワース・イット」
フィフス・ハーモニーの「ワース・イット」は、2015年にリリースされ、世界的に大ヒットした楽曲だ。アメリカのガールズグループである彼女たちが、ラッパーのKid Inkを迎えて制作したこの曲は、印象的なサックスのリフとキャッチーなメロディが特徴的だ。
「ワース・イット」は、力強い女性像を描いた歌詞とダンス・ポップの要素を取り入れたサウンドで、多くの音楽ファンやミュージシャンから注目された。この曲がどのようにして生まれ、どんな影響を与えたのかを見ていこう。
曲の概要
「ワース・イット」は、フィフス・ハーモニーのデビューアルバム『Reflection』に収録されているシングルのひとつだ。このアルバムには「BO$$」や「Sledgehammer」などのヒット曲も収録されているが、「ワース・イット」はその中でも特に成功を収めた楽曲として知られている。
ジャンルはR&Bとダンス・ポップを融合させたもので、ヒップホップ的な要素も含まれている。サックスのフレーズが繰り返されるトラックはクセになりやすく、クラブミュージックとしても親しまれた。Kid Inkによるラップパートが曲のアクセントとなり、全体のバランスを取っている。
作詞・作曲とプロデューサー
「ワース・イット」は、スターゲイト(Stargate)のプロダクションによって制作された。スターゲイトは、リアーナやビヨンセなどのヒット曲を手がけてきたノルウェーのプロデューサーチームで、彼らの洗練されたプロダクションがこの曲にも反映されている。
作詞・作曲には、スターゲイトのメンバーであるトル・エリック・ヘルマンセンとミッケル・ストル・エリクセンのほか、キャンベル(Priscilla Renea)やKid Inkが関わっている。歌詞は自信に満ちた女性の視点から描かれており、自己主張を強調する内容になっている。
チャート
「ワース・イット」は、アメリカのビルボードHot 100で12位を記録し、フィフス・ハーモニーにとって初めてのトップ20入りとなった。また、イギリス、カナダ、オーストラリアなどの主要な音楽チャートでも高順位を獲得し、グループの国際的な人気を確立するきっかけとなった。
この曲は特にラジオやストリーミングサービスでの再生回数が多く、ダンスミュージックとしても広く親しまれた。ゴールドやプラチナ認定を受けた国も多く、グループにとって代表的なヒット曲のひとつとなった。
ミュージック・ビデオ
「ワース・イット」のミュージック・ビデオは、2015年3月28日に公開された。監督を務めたのはキャメロン・ダディ(Cameron Duddy)で、エレガントなビジネスウーマンを思わせるフィフス・ハーモニーのメンバーが、ダイナミックなダンスを披露する内容になっている。
ビデオでは、彼女たちが男性社会に挑戦するような演出がされており、楽曲のテーマとリンクしている。また、サックスのリフに合わせた振り付けや、洗練されたビジュアルも話題になった。YouTubeでの再生回数は10億回を超え、フィフス・ハーモニーの代表的な映像作品のひとつとなっている。
「ワース・イット」は、フィフス・ハーモニーのキャリアを押し上げた重要な楽曲であり、その影響は今も色褪せない。サウンドやビジュアル、メッセージ性の強さが、多くの音楽ファンやミュージシャンに支持され続けている。